とびら
癒し系PTのひとり言
丹羽 義明
1
1労働者健康福祉機構九州労災病院
pp.911
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101285
- 有料閲覧
- 文献概要
夜の帳が下りる頃,仕事を終えて家路を急ぐ.そんな時,ふと空を見上げることはないだろうか.私が勤務する病院は山の麓に位置し,まだまだ都会と比較すると空気は澄んでおり,星の観察にはもってこいである.
宇宙は,沸騰したお湯の中の気泡のように,出現したり,消滅しているところに,ポロリと生まれ出てきたという.この時の宇宙のサイズは,非常に小さなものであったが,インフレーションと呼ばれる膨張によって一瞬のうちに広がり,その後,長い時間をかけて現在の宇宙へと変貌していったというわけである.遠くできらめく星の光は,広い宇宙空間を何年も旅をして私たちに輝きを届けてくれていると思うと,宇宙の神秘と壮大さに,ひと時ではあるが仕事の疲れが癒される思いとなる.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.