特集 褥瘡の予防と治療―理学療法の役割
褥瘡の予防と治療における理学療法の役割
廣瀬 秀行
1
Hirose Hideyuki
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部
pp.725-731
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101246
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
褥瘡は,廃用症候群の1つであり,リハビリテーションの対象となる病態であるが,皮膚や創部を評価する必要があること,そして運動負荷によって悪化の危険性があることなどから,理学療法の中では十分な取り組みが行われてこなかった経緯がある.褥瘡の治癒する過程をみていくと,人間の再生能力の素晴らしさとともに,理学療法士による対応の成否によって経過が異なることがわかる.本特集をきっかけに,多くの理学療法士が皮膚の状態や褥瘡に関心をもち,褥瘡治療や予防に対する取り組みが増えることを期待している.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.