特集 “活動”水準を高める理学療法士の専門性
患者の“活動”水準の評価
中島 由美
1
,
橋本 康子
1
,
吉尾 雅春
2
Nakajima Yumi
1
1医療法人社団和風会橋本病院
2札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
pp.475-481
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100828
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近年,理学療法士(以下PT)が日常生活活動(以下ADL)に携わる場面が多くなってきている.それは,回復期リハビリテーション病棟に代表されるPTの病棟リハビリテーションの推進からもいえることである.積極的に病棟をはじめとした生活場面に出て行き,PTとしての専門性をもったかかわりを身体機能回復のみでなくADLの中で行っていこうとする動きは,本来あるべき姿といえる.
2001年に改定されたWHOによるICF1)の中では,“活動”を「個人による課題または行為の遂行のことである」と定義している.また「活動は,生活課題において,しばしば目的のあるやり方で個人が行う,心身機能の統合的活用を表す」とも記している.PTはその“活動”をどのように理解し,患者の“活動”をいかに評価するかを考えなければならない.
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