とびら
地域に母子体操教室「元気塾」を開いて
橋谷 美智子
1
1日本リハビリテーション専門学校理学療法学科
pp.177
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100786
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私は,市の委託による心身障害児通園事業・小学校特殊学級などで,発達障害を有する子ども達にPT指導を通して接する機会を持っていましたが,事情でやめなければなりませんでした.しかし,子ども達の笑顔を感じ,発達を追っていきたい想いや,数名の家族に指導の継続を希望されたこともあり,母子体操教室「元気塾」を開くことにしました.月1~2回程度の活動で“細く長く”をモットーに1年7か月がたちます.現在は,福祉センター,知的障害者施設(地域へ解放の時間)を利用しており,弱視障害・ダウン症・自閉症などの障害を有する5人の子ども達が,小学校の授業を終えてから集まります.ボランティアをはじめとした協力者,見学者(特殊担任,介助員など)に支えられ今日を迎えています.
「元気塾」は,挨拶に始まり,粗大運動を中心に1時間半の活動をした後,かたづけ・清掃,そして挨拶で終わります.社会の第1歩はまず挨拶からと徹底して教え込みます.また,全体の志気を高めるため振り付けつきの歌を作りました.様々な治療法・指導法があると思われますが,それらの枠にとらわれず,オリジナルで自由に行ってきました.「自信に溢れたこどもの笑顔や場面に出会いたい」との思いからです.
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