学会印象記
―第39回日本理学療法学術大会―伊達政宗の精神は生きていた!―未来への惜しみない努力―
浅香 満
1
,
熊丸 めぐみ
2
1公立藤岡総合病院
2群馬県立心臓血管センター
pp.754-755
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100560
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青葉通りの新緑がまぶしい杜の都仙台で,平成16年5月27日(木)から29日(土)の3日間,広瀬川のほとりに建つ仙台国際センターと宮城県スポーツセンターにて第39回日本理学療法学術大会が開催された.新幹線「はやて・こまち」の開通により都心から2時間圏内というアクセスの良さに加え,宮城県士会の皆さんの「1,000題(センダイ)」というスローガンどおり1,059題という史上最多の演題数を記録し,また斬新な企画構成で学術大会の長い歴史上に新しい風を吹かせた大会であった.
大会テーマ
大会テーマ「病気・障害,そして健康・・・理学療法学の近未来に向けて」は,半田健壽大会長の恩師である,現東北文化学園大学教授の中村隆一先生が1983年に執筆した著書のタイトルでもある.特別講演において中村先生は,「病気・障害・健康」の歴史やその解釈方法などについて述べられ,われわれ理学療法士の未来に様々な示唆を与えてくれた.平成15年5月に健康増進法が施行されてから早や1年,われわれ理学療法士にとっても,「病気・障害・健康」のキーワードは大変重要なものと考えられる.今大会は,基調講演と特別講演にて問題を提起した後に,分科会やシンポジウム,一般演題発表にて様々な意見を出し,最終日のパネルディスカッションで集約する構成となっており,最後には大会テーマ「病気・障害,そして健康・・・理学療法学の近未来に向けて」に対して大会長宣言でまとめるという一貫した流れに基づいた大会として展開された.
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