文献抄録
健常高齢者における歩き始めの筋活動
大塚 圭
1
1藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部
pp.594
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100525
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本研究の目的は,健常高齢者における歩き始めに必要とされる相に分けた主要な筋活動を解説することである.
方法:対象は,健常高齢者(女性11名,男性10名)21名とした.被験者は65歳以上で,自由に歩き,問題や疼痛もなく通常の日常生活活動を行うことが可能なコミュニティ歩行者であった.除外基準は,歩行に影響を及ぼすと考えられる神経学的もしくは整形外科的な障害の既往歴があるものとした.被検筋は,前脛骨筋,腓腹筋,中殿筋とした.筋活動の計測には8-チャネル遠隔測定法EMGシステム(MIE Medical Research社製)を使用した.表面電極は,随意収縮における筋最大膨隆部領域の上の筋線維による配置とした.また床反力計(Kistler Instrumente社製)を用いCOP(center of pressure)を算出し,運動分析システム(Partille社製)を用い,歩き始めを準備相(Release相,Unloading相)とステップ相(単脚支持相,両脚支持相)に分けた.
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