特集 看護のなかの性
患者の性的問題へのかかわり—具体的な一場面から
宮尾 久子
1
,
阪本 恵子
1
1産業医科大学医療技術短期大学看護学科
pp.291-295
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919808
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はじめに
性の問題は,看護の基本となるものの大項目の1つとして取り上げられてもよいと考えるが,現実には,看護実践の場面で,まだまだ看護としての取り組みはほとんどなされていない現状にある.したがって,看護関係の誌面上で論じられるようになったのは,ごく最近であり1,4,7),それも概略的な報告の域を脱していない.
そこで今回は,性に関する具体的なかかわりの場面をプロセスレコードで再現し,それに患者の言動,看護婦の反応,看護活動の3点から考察を加え,患者および看護婦のとまどいや,看護婦のかかわり方を見直してみたいと思う.なお,直接患者とかかわった看護婦の有り様を客観的に評価するために,スーパーバイザーの考察も加えて報告する.
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