文献抄録
冠動脈バイパス術後患者に対するシャトルウォーキングテストの再現性と有効性
解良 武士
1
1健康科学大学健康科学部理学療法学科
pp.82
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100244
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目的:一般的に冠動脈バイパス術後の体力評価には最高酸素摂取量(VO2peak)測定や6または12分間歩行試験が用いられる.しかし器具や操作の慣れ,精度などの問題がある.シャトルウォーキングテスト(ISWT)はVO2peakとの相関が高く,1回の試行で再現性も十分高い.冠動脈バイパス術後の患者に対するISWTの再現性を検討した.
方法:対象者は冠動脈バイパス術から6~8週間経過した39名.3回のISWT(テスト1~3)と漸増運動負荷試験でのVO2peak,呼吸困難指数,自覚的運動強度を比較し,再現性,有効性について検討した.さらに心臓リハビリテーション前後のISWTを比較し感度を検討した.各試験間の比較には分散分析を用い,ISWTとVO2peakの関係にはピアソンの相関係数を用いた.ISWTとトレッドミルによる漸増運動負荷試験の比較にはt検定を用いた.ISWTの再現性をみるためにICC(intraclass correlation)を用いた.
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