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文献抄録
移動とバランスの障害を呈する在宅高齢者への機能的能力に対するホームエクササイズとグループトレーニングの効果 無作為研究
Effects of home exercises and group training on functional abilities in home-dwelling older persons with mobility and balance problems. A randomized study
大澤 諭樹彦
1
1秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻
pp.932
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100192
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目的:本研究の目的はホームエクササイズ(以下,HT)の効果を検証することと,HTとグループトレーニングを組み合わせることで,HT単独よりも高い効果が得られるのかを検証することである.
方法:ノルウェーの6地区を無作為に抽出して,研究参加者を募り75歳以上の77名の在宅高齢者(81±4.5歳)を無作為に2群に割り振った.HT群は①いすからの立ち上がり,②爪先立位,③片脚立位スクワット,④立位股関節最大屈曲を各10回,1日2セッション実施した.理学療法士(以下,PT)によるグループトレーニングを併用した群(以下,CT群)は60分のトレーニングを1週間に2回(計24回)と,HT同様の自宅プログラムを実施した.5~8名で構成されたグループトレーニングの内容は,10分間のウォーミングアップ,20分の筋力運動,20分のバランス運動,10分のクーリングダウンである.HT群とCT群とも12週間のプログラムをPTの監督下で実施した.HTの実施頻度と転倒の有無は各人が毎日記録して,月末に調査者へ返送した.機能評価はベースラインと,介入3か月後,9か月後に実施し,転倒回数は1年間にわたり調査した.
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