学会印象記
―第39回日本作業療法学会―創造力を高め,感性を磨く
稲垣 朋代
1
1茨城県立医療大学理学療法学科
pp.884-885
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100183
- 有料閲覧
- 文献概要
梅雨の最中,6月23日から26日まで第39回作業療法学会が茨城県にて開催された.学会期間中は天候にも恵まれ,連日,真夏のような暑さの中,つくば国際会議場とつくばカピオの2会場には,総勢4000名近い参加者が来場した.私自身,初めての作業療法学会の参加であったが,非常に興味深いテーマがたくさん予定されており,聴講の選択に迷うほどであった.全体の雰囲気など私の感じたことを含め報告する.
今回の学会テーマは『「生活世界」と「科学の世界」の統合―21世紀の眺望―』で,1日目の夕方から同時開催で5つの教育講演に始まり,最終日の一般市民も参加できる公開シンポジウムで締めくくられていた.特色として,演題登録・査読をホームページから行ったこと,演題の構成をICF分類に統一したこと,学会優秀発表賞,プレゼンテーション技術賞を企画したことが挙げられる.また,特別企画として,作業療法特有の分野である自助具・遊具のコンテスト,つくば市の小・中学校と会議場を結んで,作業療法を含んだ地域における保健・医療・福祉の身近な問題を討論するIT会議が企画されていた.さらに,託児所が設けられており,女性会員への配慮がなされている点にも感心させられた.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.