特集 実践能力を高めるカリキュラム
実践能力を高めるための特色ある理学療法教育方法
問題解決思考を高めるための取り組み
伊藤 俊一
1
,
信太 雅洋
1
,
山本 克郎
1
Ito Toshikazu
1
1北海道千歳リハビリテーション学院
pp.130-133
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100024
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北海道千歳リハビリテーション学院(以下,本学)は,平成7年に理学療法学科(昼間部,1学年40名)を3年制で開学した.その後,平成10年に作業療法学科(1学年30名)を併設し,平成12年に両学科に夜間部(1学年30名)を4年制として増設している.
開校以来,“現場で役に立つセラピストを作る”ことを目標1)に,数多くの実験的取り組みを行ってきたが,それらの取り組みは常に臨床実践能力をより高めるために有効な方法の模索であった.現在,本学におけるセラピスト養成教育における実践能力を高めるカリキュラムとは,問題解決を促すための課題をできる限り体験させることと,臨床をいかに意識させるかにほかならないと考えている.したがって,1年次から単に臨床見学という授業ではなく,より臨床を意識させる講義の導入として上級生との授業ともリンクさせ,その自己点検評価を教員と学生の相互間で行い,2年次以降の臨床実習へ向かわせている.
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