技術講座 病理
神経内分泌細胞の同定法
阿部 寛
1
,
和田 了
1,2
1順天堂大学医学部病理学第1講座
2順天堂大学医学部附属順天堂伊豆長岡病院臨床病理科
pp.1449-1452
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906628
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新しい知見
神経内分泌細胞は神経細胞と内分泌細胞の両方のマーカーを共有する細胞として認識される.病理学的な同定法としては,古典的にはグリメリウス(Grimelius)法あるいはマッソン・フォンタナ(Masson-Fontana)法が有名である.しかしながら,近年の免疫組織化学的染色の急速な進歩により,細胞含有ホルモンを免疫組織化学的に検出することに加え,細胞の構成要素に対する免疫組織化学的染色法も次々と広まり,特に後者は従来のグリメリウス法とともに神経内分泌細胞に対するスクリーニング的な同定法としても有効である.
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