今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査
技術解説
造血幹細胞の同定
池淵 研二
1
Kenji IKEBUCHI
1
1東京大学医科学研究所輸血部
キーワード:
造血幹細胞
,
芽球コロニー
,
SCID-hu
,
FACS
Keyword:
造血幹細胞
,
芽球コロニー
,
SCID-hu
,
FACS
pp.1197-1202
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901793
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造血幹細胞の有する生物学的特性である多能性,細胞周期上の位置(Go期),自己複製能を用いた同定法が,in vitroコロニー形成法,長期骨髄培養法,表面マーカー解析などで考案されている.ヒトでは幹細胞の長期骨髄再構築能をみるアッセイ系は難しく,まさに骨髄移植治療そのものであり,できるだけ近似したアッセイ系の開発が必要である.また臨床応用を考えた場合,アッセイ系の迅速さが要求されるだろう.〔臨床検査37(12):1197-1202,1993〕
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