オピニオン
医師と技師の協同による臨床検査の再構築を
手塚 文明
1,2
1国立仙台病院臨床研究部
2国立仙台病院臨床検査部
pp.1432
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906624
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検査科はどこへ
臨床検査が将来も医学・医療の中で不可欠のものであることは論を待たないけれど,その内容と形態は大きく様変わりしようとしています.高騰を続ける総医療費の抑制策が「検査」を直撃し,検査の採算性は明らかに縮小傾向であることが拍車をかけているようにみえます.最近,いろいろな学会で「期待される臨床検査の将来」と題したシンポジウムの企画が目立つようになりましたが,多くの議論が,病院内検査部門で働く者にとって,自らの存続に危機感を募らせます.
検査科は「診療科にとって利便性の良い形態を整えているのか?」,また「病院経営のうえで高い採算性を見込めるのか?」.もしそうでなければ,全面的な外注化,プランチラボ化あるいはFMSの導入となり,これまでのような検査部門は病院内から撤退を余儀なくされかねない情勢です.
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