Laboratory Practice 血液 骨髄塗抹標本の見かた
異常細胞の見かた・5 2系統以上の細胞の異常
2.形態異常 巨赤芽球性貧血
菊地 美幸
1
,
西村 敏治
1
1NTT東日本関東病院臨床検査部
pp.1408-1411
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906460
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はじめに
赤芽球,顆粒球,巨核球の3系統の細胞は多能性幹細胞から派生する.赤芽球,顆粒球は最終成熟細胞に至るまでには,数回にわたる細胞分裂を経て分化・成熟する.この分化・成熟過程において造血細胞に障害が起こると,形態異常を伴う細胞が出現することがある.これらの細胞が疾患特有の形態異常を示すものもあり,細胞の形態異常を捕らえることは血液疾患の診断に有用な情報となる.
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