特集 血液疾患ブラッシュアップ
【プライマリ・ケア現場での診断と治療が可能なもの】
巨赤芽球性貧血
宮崎 仁
1
1宮崎医院
キーワード:
大球性貧血
,
巨赤芽球性貧血
,
悪性貧血
,
ビタミンB12欠乏
,
葉酸欠乏
Keyword:
大球性貧血
,
巨赤芽球性貧血
,
悪性貧血
,
ビタミンB12欠乏
,
葉酸欠乏
pp.210-213
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102774
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Case
胃切除後9年目に発症した巨赤芽球性貧血
患者:63歳,男性.
既往歴:9年前に胃がんのため胃全摘術.
現病歴:約1カ月前より,全身倦怠感と労作時息切れが出現し,次第に悪化したため受診.
検査所見:赤血球166×104/μl,ヘモグロビン6.3g/dl,ヘマトクリット19.9%,白血球1,900/μl(過分葉好中球あり),血小板7.6×104/μl,MCV 120fl,RDW-CV 25.7%,LDH 661 U/l,総ビリルビン1.6mg/dl.病歴および検査所見より巨赤芽球性貧血を疑い,血清ビタミンB12値を測定したところ「測定感度以下」であったため,メコバラミン筋肉注射による治療を開始した.
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