増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
3.応用編—遺伝子検査を利用する
2)悪性腫瘍
(6)大腸癌
末広 寛
1
,
濱中 裕一郎
1
,
日野田 裕治
1
1山口大学医学部特殊専門領域腫瘍病態学(臨床検査医学)
pp.1088-1091
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906366
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はじめに
大腸癌の大部分は散発性(非遺伝性)であり,図のような大腸癌の多段階発がんモデル1)が考えられている.一方遺伝性非ポリポーシス大腸癌のような遺伝性腫瘍ではこの経路は関与していない.
本稿ではこのように異なった遺伝学的特徴を持った大腸癌を分類し,それぞれに対する遺伝子検査法の実際を解説する.
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