増刊号 誰でもわかる遺伝子検査
Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか
3.応用編—遺伝子検査を利用する
1)感染症
(6)ヒトパピローマウイルス
久保田 武美
1
,
田口 雄史
1
,
野島 美知夫
1
1順天堂大学浦安病院産婦人科
pp.1021-1023
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906347
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臨床におけるヒトパピローマウイルス(human papillomavirus;HPV)の概要
HPVは現在までに数十種の型が同定されており,そのうちの多くは皮膚に感染しウイルス性疣贅(ゆうぜい)などの原因となる.そのほかは尖圭コンジローマや子宮頸部前癌病変ないし子宮頸癌の原因となる.
これらの性器病変のうち,尖圭コンジローマの場合は主としてHPVの6,11型感染により,また子宮頸部前癌病変や子宮頸癌の原因ウイルスと考えられているものは16型をはじめとする悪性型のHPVによる.これら性器への感染は性交あるいはその類似行為による,いわゆる性感染である.
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