今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理
性感染症
最新の診断と治療
1)ヒトパピローマウイルス
笹川 寿之
1
1金沢医科大学・産科婦人科
pp.32-40
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103239
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●外陰部の疣は尖圭コンジローマのみではなく,前癌病変としての上皮内腫瘍(VIN)も含まれる.これらを総称して外陰部疣贅と呼ぶ.
●疣や乳頭腫の診断,CINの予後推定や管理にはHPV genotypingが必要である.
●子宮頸癌スクリーニングには,高リスク型を一括して調べるHC-2法,アンプリコアHPV法があり,最近Cervista®法,Cobas®4800法,BD HPV法,APTIMA®法などがでてきた.
●HPV関連病変の予防は,4価HPVワクチンの接種である程度可能である.
●治療に関しては,外科的切除法,冷凍療法,薬物療法がある.薬物療法ではイミキモド(べセルナ®クリーム)法は再発率が低い.
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