Laboratory Practice 血液 骨髄塗抹標本の見かた
異常細胞の見かた・5 2系統以上の細胞の異常
1.数の異常 増加(1)
清水 長子
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
pp.752-754
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906266
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
形態学的所見(図1,2)
図1の骨髄像は,過形成を呈しており巨核球も多数見られる.M/E比は著しく高値を示した.巨核球の著しい形態異常はないが正常のものと比べやや小型である.中拡大にすると各種成熟段階の顆粒球系細胞があり好酸球,好塩基球なども認められる(図2).リンパ球,赤芽球系の細胞の減少がみられる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.