技術講座 免疫
POCTキットによるインフルエンザ抗原検査
三田村 敬子
1
,
川上 千春
2
,
渡邉 寿美
3
1日本鋼管病院小児科
2横浜市衛生研究所
3神奈川県衛生研究所
pp.443-448
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906187
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新しい知見
インフルエンザは新しい抗ウイルス剤などの適切なマネジメントによってリスクを軽減することができる感染症となった.そのためには早期診断が不可欠であり,臨床診断を補助するインフルエンザウイルス迅速診断キットが急速に普及した.今シーズンは,従来のEIAより簡単なイムノクロマトグラフィー法によるキットや,A型とB型を区別するキットなど,POCT(point-of-care testing)としてより有用性が高いキットが発売されている.臨床症状のみで診断されたインフルエンザ様疾患ではなく,インフルエンザウイルス感染症として認識されるようになった意義は大きい.
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