技術講座 微生物
異型肺炎の検査法
山崎 勉
1
,
岸本 寿男
2
1埼玉医科大学小児科
2国立感染症研究所ウイルス一部リケッチア・クラミジア室
pp.449-453
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906188
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新しい知見
異型肺炎の代表的な原因微生物である,肺炎マイコプラズマ,肺炎クラミジア,レジオネラ,Q熱リケッチアについて,それらの検査法を紹介した.肺炎クラミジアについては,最近保険適用となった検査試薬であるヒタザイムC.ニューモニエについて,具体的な手技ならびに現在臨床で用いられている判定基準について述べた.これらの非定型病原菌による感染症は,1999年より施行されている「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に4類感染症(全数把握あるいは定点把握)としての届け出が必要であり,今後より簡便で迅速な検査方法が開発・普及することが望まれる.
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