今月の主題 インフルエンザ診療のブレークスルー
検査・診断
インフルエンザの迅速診断―「鼻かみ液」検体の可能性
三田村 敬子
1
,
清水 英明
2
,
渡邉 寿美
3
,
川上 千春
4
,
菅谷 憲夫
5
Keiko MITAMURA
1
,
Hideaki SHIMIZU
2
,
Sumi WATANABE
3
,
Chiharu KAWAKAMI
4
,
Norio SUGAYA
5
1(財)ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院小児科
2川崎市衛生研究所
3神奈川県衛生研究所
4横浜市衛生研究所検査研究課
5(財)神奈川県警友会けいゆう病院小児科
キーワード:
インフルエンザ
,
迅速診断
,
鼻かみ液
Keyword:
インフルエンザ
,
迅速診断
,
鼻かみ液
pp.41-45
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101492
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インフルエンザ迅速診断キットの検体として,患者に鼻をかませて採取した「鼻かみ液」が使用可能か検討した.ウイルス分離と比較した感度は,鼻咽頭拭い液に比べてやや低いが,A型で86%,B型で77%と良好な数値であった.鼻かみ液の量が少ない場合には検出率が低くなるため,検体量の確認をすることが必要である.鼻かみ液の採取は,侵襲もなく痛みも伴わないため採取は円滑に行われ,有用な検体であると考えられる.
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