座談会 21世紀の検査を考える・4
21世紀の遺伝子検査の展望
宮地 勇人
1
,
加藤 享子
2
,
横田 浩充
3
,
増川 敦子
4
,
高木 康
5
1東海大学医学部臨床検査医学教室
2(株)エスアールエル遺伝子・染色体解析センター遺伝子検査課
3東京大学医学部附属病院検査部
4東海大学医学部附属病院中央臨床検査センター
5昭和大学医学部臨床病理学教室
pp.361-374
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906168
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
遺伝子検査はこれからの検査として嘱望されている.遺伝子解析研究の成果は診断に意義のある遺伝子情報と検出のための技術革新をもたらし遺伝子による検査,診断を可能にした.オーダーメイド医療が展望されるなかで遺伝子検査の果たす役割は大きいが,遺伝子検査がどれだけ医療機関や臨床に定着するのか,どれだけの施設・機関が実施できるのかは未定である.必ずしも自施設で実施できるとは限らないが,対象疾患に最適の検査の選択やその検査の依頼方法を知ることは,遺伝子検査の適正利用を担う検査室にとっては重要な作業となる.今日,どのように遺伝子検査が実施されているかに始まり,院内検査と外注検査のすみ分け,そしてこれからの遺伝子検査を担う人材の育成までが語られる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.