技術講座 生化学
便中エラスターゼ-1測定の臨床的意義
竹田 昌弘
1
,
白鳥 敬子
2
,
小田桐 恵美
3
,
林 直諒
2
1東京女子医科大学中央検査部・遺伝子診断・ラジオアイソトープ科
2東京女子医科大学消化器内科
3東京女子医科大学中央検査部
pp.1153-1159
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905994
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
エラスターゼは膵臓から分泌される消化酵素の1つである.便中のエラスターゼを測定することにより膵臓の外分泌機能を評価することができる.
健常人57例の便中エラスターゼ-1(FE-1)は平均955μg/gであった.FE-1は慢性膵炎,膵切除群で低値を示した.膵外分泌機能検査であるセクレチン試験との比較では,膵外分泌因子の低下でFE-1は低値を示した.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.