Laboratory Practice 血液 骨髄塗抹標本の見かた
異常細胞の見かた・3 リンパ球系の異常
2.数の異常と形態異常 細胞質の異常(1)
清水 長子
1
1慶應義塾大学病院中央検査部
pp.1092-1094
発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905977
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はじめに
リンパ球の異常には数の異常,形態異常,機能の異常がある.リンパ球増加はリンパ球の絶対数が4,000/μl以上,リンパ球低下は1,500/μl以下と定義されている.リンパ球増加は単クローン性増加と多クローン性(反応性)増加とに大別され,単クローン性増加をきたす疾患群としては悪性リンパ腫の白血化や,慢性リンパ性白血病群の①慢性リンパ性白血病(chronic lymphoid leukemia;CLL),②前リンパ性白血病(prolymphocytic leukemia;PLL),③毛様(有毛)細胞白血病(hairycell leukemia;HCL),④大顆粒リンパ球性白血病(large granular lymphocytic leukemia;LGLL)が,多クローン性増加をきたす疾患としてはウイルス性疾患が挙げられる.
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