増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣
第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた
6.異常細胞の見かた
3)リンパ球系の異常(2)数の異常と形態異常―②細胞質の異常(2)
大畑 雅彦
1
1静岡赤十字病院検査部第2課
pp.1077-1082
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100796
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形態学的所見(症例1:図1)
ごく一部の細胞の細胞質にはアズール顆粒が認められ,核の異型性を認める異常な細胞も存在する(矢印).核小体を有する細胞も見られるが,核のクロマチン構造からは幼若な印象はない.骨髄全体の細胞構成としては,顆粒球系と赤芽球系細胞の著減がある(異常細胞は,ペルオキシダーゼ染色陰性).
このような異常を呈する疾患
鑑別を要する代表的な疾患を表1に示した.さらにアズール顆粒の増多を示す疾患の臨床的,細胞学的な鑑別ポイントを表2にまとめた.
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