絵で見る免疫学 基礎編・10
細胞の生と死・1
殺しのライセンス—CD40とCD40Lの重要性
高木 淳
1
,
玉井 一
2
,
隈 寛二
2
1ダイナボット(株)器機診断薬事業部
2隈病院
pp.1348-1349
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905634
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はじめに
体内に病原体が侵入すると,これを殺すために免疫系が作動する.免疫系,すなわち生体防御系は,“自己には傷をつけることなく,外部からの侵略者のみを狙撃せよ!”と,狙撃者に対して極めて困難な命令を下す.この難事に従事する狙撃者,すなわち細胞傷害性T細胞(cytotoxic Tlymphocytes;CTL)は,“殺しのライセンス”を持ったもののみが従事するとAntonio Lanzavecchiaが記したユニークな説を紹介する1).
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