検査データを考える
全身性エリテマトーデス
熊谷 俊一
1
,
近藤 信一
2
1神戸大学医学部臨床検査医学講座
2神戸大学附属病院中央検査部
pp.1269-1272
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905615
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はじめに
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)は,若い女性に好発し,全身症状を伴う原因不明の多臓器障害性の慢性炎症性疾患である.SLEの真の原因は不明であるが,その病態形成には自己免疫機序が推定され,診断や病態の把握には,この免疫異常を知る検査が有用である1).
本稿では,SLEの症例を提示し,①スクリーニングのための検査,②病態把握のための検査,③治療の指標や副作用のチェックのための検査,などについて解説する.
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