増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 2 血球計数検査
1.血球計数検査
4)用手法の実際 c)血小板数(直接法,ブレッカー・クロンカイト法)
氏家 幸
1
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
pp.686
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905422
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はじめに
血球数算定(視算法)は,従来メランジュールを用いる方法で施行された検査であるが,感染の危険の可能性があり,メランジュールは使用せずピペットを用いる方法に改良された.現在,自動血球計数装置による測定が一般的である.しかし,赤血球の存在下で行うため,血小板と同程度の大きさの小赤血球や,通常サイズより大きい大〜巨大血小板が出現する検体では正しい計数ができない.このような場合は,直接算定板による計数が必要となる.
本法では赤血球を溶血し,血小板は光屈折性を持つ円形〜楕円形の小体として算定する.
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