機器性能の試験法
EIA法による免疫成分測定装置の性能確認試験法
福村 幸仁
1
1群馬大学医学部附属病院検査部
pp.1527-1536
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543904041
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はじめに
エンザイムイムノアッセイ(enzyme immunoassay;EIA)は,“酵素免疫測定法”ともいわれ,簡潔に表現すれば酵素反応と免疫(抗原抗体)反応を組み合わせた標識免疫測定法の総称である(図1).以前はラジオアイソトープを利用したラジオイムノアッセイ(radio immunoassay;RIA)が主流であったが,現在ではEIAが広く普及し,微量物質の測定に欠くことのできない重要な検査法の1つとなっている.EIAとひと口にいっても,蛍光を利用したFEIA(fluorescent enzyme immunoassay),化学発光を利用したCLEIA(chemiluminescent enzyme immunoassay),またSyva社が開発した競合法EIAを用いたEMIT[エミット](enzyme multiplied immunoassay technique)もすべてEIAに含まれる.最近は,より高感度な測定法を求めて,CLEIAやRIAと原理が同じであるCLIA(chemiluminescent immunoassay:非EIA)や,電気化学発光といわれているECLIA(electrochemiluminescence immunoassay:非EIA)などの化学発光を原理とした高感度な測定法が主流になりつつあるのが現状である.現在広く普及しているEIAを原理とした分析装置を表1に示す.
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