検査の作業手順を確立しよう 遺伝子検査・3
遺伝子検査に用いられる主な電気泳動
宮西 節子
1
1天理よろづ相談所医学研究所
pp.1519-1523
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543904039
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はじめに
核酸は隣り合ったヌクレオチドのリン酸基と糖の水酸基がリン酸ジエステル結合した分子で,二本鎖DNAでは中性緩衝液中でリン酸基に由来する強い陰性荷電を持つ.そのため,電場では陽極に引かれて泳動される.このとき分子ふるい効果のある支持体中を泳動すれば,分子の大きさ(長さ)に応じて泳動速度が変化し,小さい分子では速く,大きい分子では遅く泳動される.
本稿では臨床検査で頻用されるDNAの電気泳動法について紹介する.
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