トピックス
新規酸化発色試薬SAT-3の開発
溝口 誠
1
1(株)同仁化学研究所研究部
pp.1188-1191
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903679
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はじめに
エンザイムイムノアッセイ(EIA)では,標識酵素としてペルオキシダーゼ(peroxidase;POD),アルカリホスファターゼ(alkaline phosphatase;ALP),ガラクトシダーゼなどが使用されている.しかしながら,酵素のサイズ,活性,価格などの理由から,その半数以上でPODが使用されているのが現状である.標識されたPODの触媒活性を測定するため,さまざまな基質が用いられるが,発色基質を用いた場合,過酸化水素や過酸化物の存在下で発色させ,その吸光度を測定することによって抗原を検出する方法がとられる1).また,より高感度の検出においては,発蛍光,発光基質も用いられている2,3).
しかし,高感度を必要としない実験系において最もよく使われる方法は,現在のところでは発色基質を用いた比色法である.発光法ほど感度はよくないが,再現性がよく,比較的安価な試薬,機器が使用できるからである.
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