技術講座 一般
尿中NAGの測定
北橋 繁
1
,
石田 繁則
1
,
巽 典之
2
1大阪市立大学医学部附属病院中央臨床検査部
2大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
pp.1051-1057
発行日 1998年11月1日
Published Date 1998/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903645
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新しい知見
精漿中に腎機能の指標となる尿中蛋白や酵素が予想以上に多く存在していることが明らかになってきている.NAG,シスタチンC,トランスフェリンなど局所で産生されるものや,アルブミン,低分子蛋白など血清からの移行成分からなるものなどで,射精後少なくとも1日間は蓄尿,随時尿とも高値となり,腎機能の評価としては不適である.採尿は早朝第1尿を避けて,十分な尿量で中間尿を採取することが望まれる.
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