技術講座 病理
細胞診の精度管理
谷口 恵美子
1
,
覚道 健一
1
1和歌山県立医科大学第2病理学教室
pp.967-972
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903625
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
色調の表現には色相,彩度,明度の3つの要素が必要である.これらの要素を数値化したものが,1972年に国際照明委員会で制定されたL*a*b*表色法である.L*の値を明度指数といい,100から0までの範囲の値で表される.a*b*の値をクロマティクネス指数(色質指数)といい,±の符号を有する数値である.つまりL*値は色の明るさの度合いを表し,数値が100に近くなると白に近づき,0に近くなると黒に近く濃い色となる.a*値とb*値はその組み合わせで色相と鮮やかさの関係を表し,a*値は緑と赤の関係,b*値は黄色と青の関係を示す.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.