検査の作業手順を確立しよう 血液検査・3
凝固検査
鈴木 節子
1
,
国分 まさ子
1
1横須賀共済病院中央検査科
pp.689-696
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903563
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はじめに
凝固検査の作業手順を考えるに当たって,個々の検査の測定原理,反応工程に伴う測定条件は測定方法ごとに定められ,同一測定項目であっても異なる部分があるので,それらについては成書にゆだねることとし,本稿では,スクリーニングで頻繁に行われている最も基本的なプロトロンビン時間(prothrombin time;PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time;APTT),フィブリノゲン測定で代表される凝固の反応終末点をフィブリン析出でとらえられる検査方法を対象とし,全自動測定装置で測定する場合について述べる.
一口に全自動測定装置といっても,機構的には各社で独自に開発されているため,測定原理および検出原理が異なるものもあり,取り扱いも独自のものがある.ここでは,検体採取から検査結果報告までの測定工程,測定に使用する機器・試薬の管理など共通する部分の作業上の対応について概略を記す.
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