増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
2.血液検査
3)血液凝固検査 d)トロンボテスト 技術編
国分 まさ子
1
,
鈴木 節子
1
1横須賀共済病院中央検査科
pp.799-801
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903865
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はじめに
トロンボテスト(thrombotest;TT)は1935年にクイックの一段法プロトロンビン時間(prothrombin time;PT)測定法が開発されてから5年あまり経ったころに,オスロ(ノルウェー)の血栓研究所のオーレンが経口抗凝固療法のモニター法として提唱し,幾多の研究が重ねられたが,1959年に凍結乾燥品として市販されるようになった1).TTはビタミンK依存因子の増減を特異的にとらえ,全血を用いて迅速対応を可能とし,経口抗凝固療法のモニターの標準化のために開発された方法である.その実際面として,当院の方法を紹介する.
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