増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第III章 細胞診
4.細胞診断学各論
8)リンパ節
岸本 浩次
1
,
北村 隆司
1
,
光谷 俊幸
1
1昭和大学藤が丘病院病院病理科
pp.262-265
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903517
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はじめに
リンパ節細胞診は現在,捺印あるいは穿刺吸引細胞診として,ごく一般的に行われている検査法である.その対象には,良性では反応性リンパ節症,悪性では悪性リンパ腫,転移性腫瘍などがある.また節外性にみられる悪性リンパ腫もその対象となっている.
本稿では誌面の関係上,各々の疾患の見かたについての詳細な記載は省き,リンパ節病変における総論的な細胞の見かた(ギムザ染色)を中心に解説したい.このため,悪性リンパ腫の診断に際しては,悪性リンパ腫の細胞像と組織型(表)を用いて,該当する組織型(LSG分類1),REAL分類2)など)に当てはめていただきたい.
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