増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第III章 細胞診
4.細胞診断学各論
7)甲状腺
深沢 政勝
1
,
森下 由紀雄
2
,
野口 雅之
3
1筑波大学附属病院病理部
2筑波大学臨床医学系臨床病理
3筑波大学基礎医学系病理
pp.259-261
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903516
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はじめに
甲状腺の穿刺吸引細胞診は,高い正診率が得られるばかりでなく,多くの場合,組織型まで推定することが可能であり,特に悪性腫瘍では濾胞癌を除き実質的な確定診断として用いられている1).本稿では,細胞診で扱われる頻度が高い主な疾患の穿刺吸引細胞像について概説する.なお,濾胞腺腫と濾胞癌は,細胞診による鑑別が困難なため一括して述べる.
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