増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第II章 組織学的検査
2.検体
2)検体の受付と処理
f)染色法[15]組織内血液細胞・酵素の染色法
日野浦 雄之
1
,
片岡 寛章
2
1宮崎医科大学附属病院病理室
2宮崎医科大学病理学第2講座
pp.156-158
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903480
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はじめに
現在,血液疾患や造血臓器の病変追求のために,通常染色法としてギムザ(メイ・グリュンワルド)染色が一般的になされている.また,さらに細胞化学的検索による特殊染色法として,酵素染色法であるペルオキシダーゼ反応や,オキシダーゼ(Nadi, naphthol)反応も用いられている.
これらの染色法は,主に血液の塗抹標本に対して用いられてきたが,従来の手法に基づき組織切片においても応用されてきた.
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