技術解説
酵素組織化学染色法の技術
鈴木 裕
1
,
大谷 武彦
1
1慶応大学医学部病理学教室
pp.786-792
発行日 1967年11月15日
Published Date 1967/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916242
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緒言
最近,生化学的方法の臨床検査への導入は目覚しいものがあるが,酵素組織化学の応用は,白血病の鑑別診断を除けばきわめてかぎられた範囲にとどまっている。しかし近年の基礎的研究の発展による新しい方法の確立と,生検技術の進歩により,今後の努力によっては形態学的な面からの疾病の追及に有力な手段となる可能性が期待されるので,今回は,各酵素の病理学的意義や結果の解釈は省き,われわれの経験に基づいて生検材料に応用しうると思われる資料の処理法ならびに各種加水分解酵素,脱水素酵素の証明方法について解説を試みたい。
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