増刊号 病理組織・細胞診実践マニュアル
第II章 組織学的検査
2.検体
3)クリオスタットによる凍結切片作製法
a)前処理
三宅 康之
1
,
小林 博久
1
,
則松 良明
2
1川崎医科大学附属病院病理部
2倉敷中央病院病理検査室
pp.159
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903482
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はじめに
クリオスタットは内部に回転式ミクロトームをおさめた冷凍庫で,庫内温度-20〜25℃で使用する.メスの温度はこれよりも-4〜5℃程度低めがよいとされている1,2).脂肪組織は薄切しにくいので,クリオスタット内の温度を少し下げておく.実際には冷却用ガススプレーを用いて薄切時に温度を調節する7).
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