技術講座 免疫
インターロイキン6(IL-6)測定法
向田 直史
1
1金沢大学がん研究所分子薬理
pp.921-926
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903246
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新しい知見
IL-6は種々の炎症反応の際に,単球をはじめとする種々の細胞から大量に産生されるサイトカインである.C反応性蛋白などのいわゆる急性期相蛋白の産生誘導作用があり,急性期相蛋白の増加に先立ち産生される.さらに,肝臓で産生される急性期相蛋白とは異なり,IL-6は肝臓以外の臓器・細胞でも産生されることから,肝不全時でも炎症時に増加する.以上のことから,IL-6は新たな種類の炎症マーカーとして臨床検査に用いられることが期待される.
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