今月の主題 サイトカインと造血因子
話題
インターロイキン9(IL-9)
北村 聖
1
Kiyoshi KITAMURA
1
1東京大学医学部臨床検査医学教室
キーワード:
インターロイキン9
,
IL-9
,
マスト細胞
,
赤芽球コロニー
,
ヘルパーT細胞
,
TCGFⅢ
Keyword:
インターロイキン9
,
IL-9
,
マスト細胞
,
赤芽球コロニー
,
ヘルパーT細胞
,
TCGFⅢ
pp.511-513
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900589
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インターロイキン9は,ヘルパーT細胞の増殖因子としての活性のほか,マスト細胞の増殖因子,赤芽球系造血因子としての作用が知られており,多系統の細胞に働くことからインターロイキンの中に入れられている.マウス,ヒトともに遺伝子がクローニングされ,一部受容体の性状も明らかにされている.作用はIL-3と類似しているが,特徴として標的細胞が非常に制限されており,細胞障害性T細胞や,非刺激状態のT細胞に対してはまったく作用を示さない.
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