今月の主題 サイトカインと造血因子
技術解説
インターロイキン1(IL-1)
林 秀敏
1
,
小野崎 菊夫
1
Hidetoshi HAYASHI
1
,
Kikuo ONOZAKI
1
1名古屋市立大学薬学部衛生化学教室
キーワード:
インターロイキン1
,
サイトカイン
,
バイオアッセイ
,
イムノアッセイ
,
インヒビター
Keyword:
インターロイキン1
,
サイトカイン
,
バイオアッセイ
,
イムノアッセイ
,
インヒビター
pp.462-465
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900577
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インターロイキン1は主に単球やマクロファージから産生されるサイトカインで,生体の恒常性維持機能に関与している.しかしながら,その産生機構の異常により炎症を伴う種々の疾患の原因となることが示唆されており,生体内での産生や挙動を知ることは重要になってきている.インターロイキン1の定量法としては,もっとも広く行われているマイトジェン存在下でのマウス胸線細胞の増殖促進活性測定法をはじめ,インターロイキン1依存性および感受性細胞株を用いたバイオアッセイ法が確立されている.また,最近,ELISA法やRIA法などの免疫学的測定法も開発されている.本稿では,それぞれの定量法およびその特徴と問題点について述べた.
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