検査データを考える
心室内変行伝導心電図
梶田 潤一郎
1
,
渡辺 一郎
1
1日本大学医学部第2内科
pp.863-865
発行日 1997年9月1日
Published Date 1997/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903234
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はじめに
心室内変行伝導とは,一般にはいつも正常QRS波(心電図の基本的知識に関しては成書1)を参照のこと)を示す人の上室性QRS波が,一過性に心室伝導異常波形を示す原因となる機能的心室内伝導障害を意味する2).心室内変行伝導は,その連結期が先行R-R間隔に比して,①短縮しているもの(短周期変行伝導),②延長しているもの(長周期変行伝導),③不変のもの,あるいは以上の混合型に分類される.
本稿では,このうち最も多くみられる①について,特に臨床上重要な心室性期外収縮との鑑別を中心に述べる.
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