検査報告書の書きかた 免疫検査
抗核抗体検査報告書の作成
塚本 さなえ
1
,
佐々木 毅
2
1東北大学医学部附属病院検査部
2東北大学医学部臨床検査診断学講座
pp.675-678
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903186
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抗核抗体検査とは
抗核抗体(antinuclear antibody;ANA)とは真核細胞の核内に含まれる多数の抗原性物質に対する自己抗体群を総称したものである.核抗原としてはDNA,RNA,DNA結合蛋白,RNA結合蛋白,DNAの複製,修復を担う酵素などが判明している.通常は固定された培養細胞の核に結合する自己抗体として蛍光抗体法により検出され,fluorescein ANA(FANA)とも称される.近年,核抽出物質あるいは膠原病と関連するリコンビナント核抗原群の混合物を用いたELISAも開発されている.
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