今月の主題 心不全を見直す
合併症を伴う心不全の管理と治療
呼吸不全
一ノ瀬 正和
1
,
池田 淳
1
,
白土 邦男
1
1東北大学医学部第1内科
pp.962-964
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905111
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ポイント
●呼吸不全とは室内気吸入時PaO260torr以下となる呼吸障害,またはこれに相当する呼吸障害を呈する異常状態をいう.
●慢性肺疾患による肺血管床の器質的減少および低酸素性肺血管攣縮は,肺性心(右心不全)をきたす.
●慢性気管支炎は肺気腫より肺性心をきたしやすい.
●肺性心の治療には,酸素および利尿剤の投与が有効だが,気道感染の治療や気管支拡張剤投与も重要である.
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