マスターしよう検査技術
血球凝集反応
堀井 隆
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院・臨床検査部
pp.641-645
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902830
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血球凝集反応は赤血球表面の抗原に対応する凝集素との抗原抗体反応であり,ABO式やRh式などの血液型判定や不規則性抗体の検出,寒冷凝集反応やPaul-Bunnell反応などに利用されている.さらに赤血球そのものを抗原とする以外にも,赤血球表面に抗原物質を吸着させ,この抗原に対する抗体とで凝集反応を起こす受身(間接)赤血球凝集反応や,抗体を赤血球に吸着させ抗原と反応させる逆受身(逆間接)赤血球凝集反応も広く用いられている.
血球凝集反応の術式はスライドやトレイを用いる方法,試験管を用いる方法,マイクロプレートを用いる方法が一般に行われ,それぞれ凝集反応の観察方法が異なる.
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