技術講座 血清
赤血球凝集反応・1—直接法
瀬戸 幸子
1
1虎の門病院輸血部・血清検査室
pp.358-360
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201057
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赤血球を抗原として使用して行う反応を総称して赤血球凝集反応と言うが,その種類は多く,血液型の判定や赤血球の抗体の検出,抗A,抗B凝集素価の測定,寒冷凝集反応,Paul-Bunnell反応,交差適合試験などを血清検査における赤血球凝集反応としてあげることができる.またこれらを応用した直接クームス試験やウシ血清アルブミンを用いる試験,タンパク分解酵素を用いる試験などがある.
原理その他は成書を参考にしていただき,今回は検査に必要な実際的な注意事項を今までの経験をもとにして書いてみたい.初めに検査に当たって一番大切な赤血球の選び方,洗い方などを説明し,次に具体的な検査についての注意事項及び判定に際しての注意などについて述べる.
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